百人一首四番歌
田子の浦に
うちい出て見れば 白妙の
富士の高嶺に 雪は降りつつ
生没年不詳
奈良時代の歌人
万葉集に、聖武天皇の行幸に随行した際の長歌が多く収められているそうです。
後の平安時代に藤原公任の「三十六歌仙人」の一人に選ばれてます。
山部赤人について詳しい事やこの歌の作歌年代も明らかではありませんが、赤人が役人として東国に赴いたときに詠んだといわれます。
万葉集の前書きに
『天地(あまつち)の分かれし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 布士(ふじ)の高嶺を 天の原 振りさけ見れば・・』
とあります。
田辺聖子さんは「古典まんだら」で
〈山部赤人の玲瓏たる気高い歌を読みますと、これこそが日本人の象徴なのだと感じます。気高く、情け深く、優しく、そしてりりしい、日本人の心はこれからもそういうものであってほしい、22世紀になっても、そうあってほしいと思います。〉
と書かれています。
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