百人一首メモノート

ネットや本で勉強したノートです。

百人一首 富士の高嶺に

番外メモ田辺聖子さんの「古典まんだら」を読んでいたら、山部赤人について書かれてたので百人一首4番歌に追記しました。 「古典まんだら」万葉集のページより〈山部赤人の玲瓏たる気高い歌を読みますと、これこそが日本人の象徴なのだと感じます。 気高く、情け…

番外メモ 皇族の歌

百人一首に入っている皇族の歌 男性 8首 女性 2首(持統天皇、式子内親王) 1番歌 天智天皇 第38代天皇 2番歌 持統天皇 第41代天皇 13番歌 陽成院 第57代天皇 15番歌 光孝天皇 第58代天皇 20番歌 元良親王 陽成天皇の第1皇子 68番歌 三条院 第67代天皇 77番…

番外メモ 勅撰和歌集

百人一首は、21ある勅撰和歌集の中の、10の和歌集から撰ばれています。 藤原定家が撰者のひとりとなった勅撰和歌集 「新古今集」からは、14首 「新勅撰集」からは、4首が、百人一首に採られています。 。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。*勅撰和歌集…

(100)ももしきや 古き軒端の しのぶにも

百人一首100番歌ももしきや 古き軒端(のきば)の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり 「続後撰集」雑下1205by 順徳院 1197~1242 第84代天皇 後鳥羽天皇の第3皇子 母は平教子(平清盛の姪) 承久の乱後、佐渡に配流された ももしき=百磯城=宮中 宮中の古…

(99)人もをし 人もうらめし あぢきなく

百人一首99番歌人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は 「続後撰集」雑1199by 後鳥羽院 1180~1239 高倉天皇の第4皇子 「新古今集」を編纂 人は、あるときは愛おしく また、あるときは恨めしく思われる。 あじけない世を思うためにあれこ…

(98)風そよぐ ならの小川の 夕暮れは

百人一首98番歌 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける 「新勅撰集」夏・192by 従二位家隆 藤原家隆 1158~1237 「新古今集」撰者のひとり 後鳥羽院時代の代表的な歌人 藤原俊成に歌を学ぶ 風が吹き、 楢の木の葉は風にそよぎ、 「ならの小…

(97)来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに

百人一首97番歌 来ぬ人を 松帆(まつほ)の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ 「新勅撰集」恋3-849 『健保6年内裏歌合恋歌』by 権中納言定家 藤原定家 1162~1241 百人一首の撰者 83番歌・俊成の息子 「新古今集」の撰者のひとり 「新勅撰集」の撰者 松帆…

(96)花さそふ 嵐の庭の 雪ならで

百人一首96番歌 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり 「新勅撰集」雑・1054 by 入道前太政大臣 藤原公経=西園寺公経 1171~1244 藤原実宗の子 定家の義弟 西園寺家の祖 桜の花を吹き散らす嵐の日の庭に、雪のように降る花びら、それは…

番外メモ 歴代大師号

歴代大師号1 伝教大師 最澄 天台宗宗祖 866年 清和天皇2 慈覚大師 円仁 天台宗 866年 清和天皇3 弘法大師 空海 真言宗宗祖 921年 醍醐天皇4 智証大師 円珍 天台宗 927年 醍醐天皇5 慈慧大師 良源 天台宗 987年 一条天皇6 本覚大師 益信 真言宗 1308年 …

(95)おほけなく 憂き世の民に おほふかな

百人一首95番歌 おほけなく 憂き世の民に おほふかな わが立つ杣(そま)に すみぞめの袖 「千載集」雑中1137 by 前大僧正慈円 1155~1225 藤原忠通(76番歌)の息子 崇徳院后聖子の弟 九条兼実の同母弟 後鳥羽院后任子の叔父 九条良経(91番歌)の叔父 身の程…

(94)み吉野の 山の秋風 小夜ふけて

百人一首94番歌 み吉野の 山の秋風 小夜(さよ)ふけて ふるさと寒く 衣打つなり 「新古今集」秋下483 詞書『擣衣のこころを』by 参議雅経(藤原雅経) 1170~1221 藤原(難波)頼経の息子 蹴鞠の飛鳥井流の祖 「新古今集」撰者のひとり 吉野の山に秋風が吹きわ…

(93)世の中は 常にもがもな なぎさこぐ

百人一首93番歌 世の中は 常にもがもな なぎさこぐ あまの小舟の 綱手かなしも 「新勅撰集」羇旅(きりょ)525by 鎌倉右大臣・源実朝 1192~1219 源頼朝と北条政子の次男 鎌倉幕府3代将軍 世の中はいつも変わらないでいてほしいものです。渚を進む漁師の小舟の…

(92)我が袖は 潮干に見えぬ 沖の石の

百人一首92番歌 我が袖は 潮干に(しほひに)見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし 「千載集」恋2-760 「石に寄せる恋といへる心をよめる」 by 二条院讃岐 二条天皇に仕えた女房 1141~1217頃 源三位頼政の娘 私の袖は干潮の時も見えない沖の石のように、…

(91)きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに

百人一首91番歌 きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき 独りかも寝む 「新古今集」秋下518 「百首歌たてまつりし時」 by 後京極摂政前太政大臣 藤原(九条)良経 1169~1206 藤原忠通(76番歌)の孫 九条家を興した兼実の息子 御子左家のパトロン コオ…

(90)見せばやな 雄島の海人の 袖だにも

百人一首90番歌 見せばやな 雄島の海人の 袖だにも ぬれにぞぬれし 色は変はらず 「千載集」恋4-884by 殷富門院大輔 1131~1200年頃 藤原信成の娘 後白河天皇の第1皇女殷富門院亮子に仕えた。 貴方にお見せしたいものです。雄島の漁師の袖でさえ、どれだけぬれ…

(89)玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば

百人一首89番歌 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする 「新古今集」恋1-1034 「百首歌の中に忍恋を」 by 式子内親王 1149~1201 後白河院第3皇女 同母兄弟姉妹に 殷富門院亮子内親王 以仁王 異母兄弟に 二条天皇 高倉天皇 やがてはかな…

(88)難波江の 葦のかりねの ひとよゆゑ

百人一首88番歌難波江の 葦のかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 恋わたるべき 「千載集」恋3-807 「摂政右大臣の時の歌合に旅宿逢恋といへる心をよめる」 by 皇嘉門院別当 生没年未詳 源俊隆の娘 崇徳帝の后・皇嘉門院聖子の女官長 難波江の葦の刈り根のように短…

(87)むら雨の 露もまだ干ぬ 真木の葉に

百人一首87番歌 むらさめの 露もまだ干(ひ)ぬ 真木(まき)の葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ 「新古今集」秋下491 「50首歌たてまつりし時」by 寂蓮 1139~1202 俗名藤原定長 藤原俊成の甥(兄の子) 俊成の養子(後継者)となるが、定家が誕生した後、出家。 …

(86)嘆けとて 月やはものを 思はする

百人一首86番歌嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる 我が涙かな 「千載集」恋5-929by 西行法師 1118~1190 佐藤義清(のりきよ) 嘆けよと、月が私にもの思いをさせるのか、いや、そうではない。けれど、澄んだ月をみるとつい涙がこぼれ落ちてしまう…

(85)夜もすがら もの思ふころは 明けやらで

百人一首85番歌夜もすがら もの思ふころは 明けやらで 閨(ねや)のひまさへ つれなかりけり 「千載集」恋2-766by 俊恵法師 1113~1191頃 71番歌・源経信の孫 74番歌・源俊頼の子 鴨長明の和歌の師 ねやのひま=寝室のすきま 一晩中、いとしい人のことをもの思…

(84)ながらへば またこのごろや しのばれむ

百人一首84番歌ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき「新古今集」雑下1843 by 藤原清輔朝臣 1108~1177 79番歌・藤原顕輔の息子 六条藤家3代目 生き長らえたとしたら、またこの頃が懐かしく思い出されるようになるのでしょうか。あ…

(83)世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る

百人一首83番歌世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなり 「千載集」雑中1-151 「述懐百首の歌詠みはべりけるとき、鹿の歌とて詠める」 by 皇太后宮大夫俊成 藤原俊成 1114~1204 藤原定家の父 藤原北家・御子左家の歌道の祖 「千載集」の撰者 この…

(82)思ひわび さても命は あるものを

百人一首82番歌思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり 「千載集」恋3-817 by 道因法師 俗名藤原敦頼 1090~1182頃 83歳頃出家 恋に思い悩んで苦しいが、それでも死ぬこともなく生きているのに、辛さを堪(こら)えきれずにこぼれ落ちる、…

番外メモ 藤原実定と平安末期

百人一首81番歌作者・藤原実定と平安末期 藤原実定は、3歳で従5位下に叙されてから順調に出世しました。1156年、保元の乱 1159年、平治の乱が起こりました。やがて平氏が興り、平清盛一門が政権を握りました。 1164年、藤原実定は、26歳で権大納言になりまし…

(81)ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば

百人一首81番歌ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる 「千載集」夏161 「暁に時鳥を聞くといへる心を詠み侍りける 右大臣」 by 後徳大寺左大臣 藤原実定(さねさだ) 1139~1191 藤原公能(きんよし)の嫡男。 俊成の甥 定家の従兄弟実定の姉…

(80)長からむ 心も知らず 黒髪の

百人一首80番歌長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思へ 「千載集」恋3・801 「百首歌たてまつりける時恋の心をよめる」by 待賢門院堀河 生没年未承認 神祇伯(じんぎはく)源顕仲の娘 崇徳院の母待賢門院璋子に仕えた女房。 末長く変わらないお…

(79)秋風にたなびく雲の絶え間より

百人一首79番歌秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけき 「新古今集」秋上413 『崇徳院に百首たてまつりけるに』by 左京大夫顕輔(藤原顕輔) さきょうのだいぶあきすけ 1090~1155 84番歌・藤原清輔の父。 崇徳院の命で「詞花集」の撰者と…

(78)淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に

百人一首78番歌淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜(いくよ)寝ざめぬ 須磨の関守(せきもり)「金葉集」冬280 『関路の千鳥といへることを詠める』by 源兼昌 生没年未承 宇多源氏の末裔。 1100年以降の歌合に参加。 1128年には出家していた。 淡路島と須磨を…

番外メモ 平忠度の歌

番外メモ 百人一首83番歌の作者・藤原俊成(定家の父)と平忠度(たいらのただのり)百人一首には武士の歌は選ばれてませんが、藤原俊成に師事した平忠度は、1183年、平清盛と共に死出の旅に向かう時、俊成に和歌集を託しました。 平清盛が、六波羅に火をはな…

番外メモ 百人一首の後半

百人一首 番外メモ 百人一首後半は、保元の乱や平治の乱が起こり平清盛が政治の実権を握り、そして滅び、源氏の鎌倉武家政権が始まった時代の人々の歌。76番歌の作者・藤原忠通は、保元の乱、平治の乱を生き抜いた人。77番歌の作者・崇徳院 保元の乱で後白河…