百人一首メモノート

虚実織り交ぜて、遠い昔のお話

(17)ちはやぶる 神代も聞かず龍田川

百人一首17番歌

ちはやぶる
神代(かみよ)も聞かず
龍田川
からくれなるに
水くくるとは
古今集 秋下・294」

by 在原業平朝臣
(ありわらのなりひらあそん)
818~893
16番歌の作者・行平の弟
平城天皇の孫

神代の頃でさえ聞いたことが無い。
龍田川が紅葉によって鮮やかな紅色に絞り染めにされるとは。

ちはやぶる=神の枕詞

神代も聞かず=
草木もものを言ったという神代の頃でさえ(こんな不思議なことは)聞いたことが無い。

からくれ=韓や唐から伝わった紅の色

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在原業平は、情熱的な和歌の名手。
容姿端麗のプレイボーイと伝説化され、「伊勢物語」の主人公のモデルともいわれます。

古今集に30首など、勅撰和歌集に86首選ばれてます。

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(16)で書きましたが、
810年の薬子の変により皇統が嵯峨天皇の子孫へ移っていたこともあり、
父・阿保親王は、
826年に、子息の行平・業平らに在原朝臣姓を賜与され臣籍降下させました。


🍀龍田川
奈良県生駒市生駒山から流れ、斑鳩町大和川に合流する川。
紅葉が美しく、多くの和歌に詠まれているそうです。(当時と今の竜田川は違うともいわれます)


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